小川先生勉強会

保育部主催である「発達が気になる子供の各成長における対処法」をテーマとした勉強会が横浜市荏田地域ケアプラザにて開催されました。今回、お話を伺ったのは、毎年勉強会でお世話になっている横浜市リハビリテーション事業団顧問である小川淳先生です。(旧横浜市リハビリテーションセンター センタ長・旧北部療育センター通園施設長)

皆さんが子供の発達において思い悩むこととは何でしょうか?「うちの子、他の子と比べて何かがおかしいかもしれない・・」と気づくのであれば、おそらく1歳半~3歳頃ではないでしょうか?我が子の「何かがおかしい」という主な行動は、「喋らない」・「親と子の距離感」・「対人関係」・「子供のこだわり・行動」・「繰り返し発言(オウム返し)」等、様々なことが挙げられます。

今回は、そんな育児に悩める3~4歳児の子供を抱える父母を対象とし、事前にアンケートで集めた質問事項を元に、小川先生にお話を伺いました。

小川淳先生は、長年、療育界の第一線でご活躍されております。先生は、いつお会いしても、悩める私たちにフランクにお話をいただける「えくぼクラブ」にとっては、まさに心強い味方です。先生から伺うお話は、私たちにとっては目から鱗なお話が殆どです。おそらく、どの専門書にも載っていない貴重な指南書と言えるかもしれません。なぜなら、発達の遅れというのは、「百人いれば百通り」の療育法があり、固定的なやり方では解決できないからです。私たち親にとって大切なことは、マニュアルにあるような周到に用意された方法を子供に押し出すのではなく、まずは、とにかく試してみることが大事で、「ダメだったら次の一手を考える。」といった方法の繰り返しの中で、その子の療育法を見つけることが大切だそうです。

今回、小川先生より伺った興味深いお話の中には、「偏食が多い子供の栄養面」に関することや、「やってはいけないことの制止方法」についてのお話なども、私たちが理解知りえないことを分かり易く説明していただきました。

現代、療育の常識はどんどん変わってきています。子供たちの生活習慣における私たち親の悩みは様々ですが、子供の将来を見据え、その子のポテンシャルを認めて育児をすることは大切なことです。

まずは、育児で困ったとき、小川先生が仰られている「ベストではなくベターを目指す」を皆さんも試してみてはいかがですか?

(*小川先生の経歴・写真・講習内容等の掲載につきましては、ご本人様に了承を得ています。)